【見返り美人切手】買取相場や価格はどれくらい？現在の価値とは

今回は見返り美人切手の買取価格と相場について解説していこうと思います。

見返り美人切手はかつて切手コレクターから羨望のまなざしを受けた切手で、切手買取において価値があるとされている切手です。そのプレミア価値から、一時期は大変高値で取引されていました。

今回はこの見返り美人切手だけに焦点をあてて、切手買取におけるポイントをご紹介していきます。
見返り美人を売りたいと思っている方も、見返り美人切手についてあまり知識がない方も必読です。

見返り美人切手とは？

見返り美人切手とは切手趣味週間の記念切手として1946年に発行された切手で、記念切手の中でもプレミア価値があることで有名な切手です。菱川師宣の見返り美人図が描かれその芸術性の高さから話題になり、発売後すぐに売り切れたことで知られています。

切手趣味週間とは、趣味切手の普及を目的に作られ当初は11月の1週間、現在では4月の1週間に設けられています。見返り美人の切手は、この切手趣味週間の記念切手の第２弾として発行されました。

なぜプレミア切手となった？

1番の要因は発行枚数が150万枚と少なかった事です。市場に出回る枚数が少なくなると希少価値が高まり、価値の高い切手となります。それに加え見返り美人の切手の最大の魅力は、芸術性の高さです。菱川師宣の有名な浮世絵作品である見返り美人は誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。発売当初から人気のある切手だったため、郵便配達中に切手が盗まれるという事例までありました。

浮世絵としての『見返り美人』

菱川師宣は、江戸時代初期の浮世絵師です。見返り美人図は晩年の作品で、発表当時から人々に絶賛されていました。当時「菱川師宣が描く女こそ江戸の女だ」と言われていたことがあります。
ですから、描かれている女性に当時の流行や美人像が描かれているということになります。当時の美人は、白い肌、黒髪、長細い目、太く薄い眉の持ち主であったということが分かります。この見返り美人図は、美しい着物と美しい女性の顔の両方を見事に表している作品です。

特徴的な切手サイズ

この切手の特徴としてサイズが大きいということが挙げられます。現在使用されている普通82円切手のサイズ25.5ｍｍ×21.5ｍｍですが、見返り美人切手は67ｍｍ×30ｍｍと縦幅が長いです。このサイズも発売当初話題になりました。

普通サイズの切手は1シートに100枚の切手が納められていますが、見返り美人切手は1シートに5枚の切手が納められています。

復刻版の作成

見返り美人切手の人気の高さを示すように復刻版が何度か発売されています。以下の2種類のものが挙げられます。

1991年　切手趣味週間

1991年4月19日に切手趣味週間の記念切手として発売されています。
デザインは同じでカラー版となっていることが特徴です。切手コレクターからの根強い人気がうかがえます。

1996年　郵便切手の歩みシリーズ

郵便切手の歩みシリーズは1894年に初の記念切手が発売された100周年を記念して、1994年から発売が開始したシリーズです。
1996年に発売された第6集に見返り美人切手が収録されています。
単色刷りとカラー刷りの2色展開となっています。

切手買取における価値

1946年に発売された見返り美人切手の買取相場は、バラ切手で3,000円程、シート状切手で15,000円程の買取価格です。
切手買取においては切手の状態が買取価格に大きく影響します。少し状態が悪いだけで買取価格が大幅に変わることもありますので買取価格は目安にしてください。
また、復刻版の買取価格ですが1991年に発行された切手趣味週間の切手と1996年に発行された郵便切手の歩みシリーズ共に額面ベースの買取価格となっています。

切手の保存状態に関して

切手の保存状態は買取価格に大きく影響しますので正しい方法で切手を保存することが大切です。切手を発見したらまずはストックブックを使用しましょう。
ストックブックとは、切手を保存する専用の本で冊子状のものを開くとクリアポケットがついており切手を差し込めるようになっています。
シワになることなく切手を保存出来ますので切手収集がブームになった時代には切手コレクターの必需品にもなったものです。
また、切手を取り扱う際にはピンセットを使用したほうが良いです。素手で切手に触れると皮脂が切手に付着し切手の劣化の原因となります。
切手用のピンセットも存在しており普通のピンセットに比べ先端が丸みを帯び切手を扱いやすいです。

業者選びのポイント

切手買取において業者選びは大変重要です。納得のいく値段で買取してもらうことは業者選びにかかっているといっても過言ではありません。
業者選びの際に気をつけたいポイントをご紹介します。

知識のある査定員がいる

切手は膨大な種類があり、偽物も多く存在します。ですから切手の価値はプロが見ないとわからないものです。きちんとした査定員がいることは欠かせないポイントです。

顧客満足度が高い

顧客満足度は業者を極めるポイントとなります。買取価格に満足がいったか、査定員の対応が良かったかどうかなどが反映していますので大きな指標となるでしょう。インターネット上にある口コミも併せて参考にすると安心して買取してもらえるでしょう。

買取実績が豊富

この点も業者の信頼度に関わる点です。買取実が豊富と称している業者であれば対応が悪ければそれを伝えやすいというメリットもあります。

見返り美人切手を一番高く売るならバイセルがおすすめ！

見返り美人切手を売るなら上場企業であり、買取専門店のバイセルがおすすめです。

バイセルでは月間で2万件以上の申し込みがあり、見返り美人切手の買取実績も豊富にあります。

見返り美人切手買取：まとめ

見返り美人切手はかつて大変人気であった切手です。時間がたてば切手に価値が出るだろうとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、今後人気が再び上がらない限り買取価格が上がることは期待できません。
むしろ、時間がたつと状態が悪くなり買取価格が下がる傾向にありますので価値が下がる前に早めに買取に出すことが重要です。信頼できる業者に買取を依頼して後悔のない切手買取にしましょう。