お年玉切手シート

今回はお年玉切手シートの買取価格と相場についての記事を書いていきます。

新年の楽しみの一つでもある年賀はがき。届くはがきの枚数に一喜一憂している筆者ですが、特に注目しているのが、“あたりくじ”です。当たり番号に当選したはがきは景品と交換することが出来るのですが、その景品の一つがお年玉切手なのです。入手方法が難しいことから、「お年玉切手は高額で買い取れるのでは…?」と思う方も多いのではないかと思います。

お年玉切手をお持ちで価値が気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

切手を売るなら当サイトでも一番申し込みの多いバイセルがおすすめです。バイセルは1日に700件以上の申し込みがある上場企業で、切手の販路を多く持っているため高価買取出来るのが特徴となっています。

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お年玉切手とは?

2020年お年玉切手
ワンポイント:2020年(令和2年)のお年玉切手

お年玉切手は、お年玉付郵便はがきの当選商品として交換できる切手シートのことを指します。毎年日本郵便からその年の干支に合わせたデザインが新刷されています。

年賀切手と混同して捉えがちですが、年賀切手は郵便局で購入できる点や、そもそものデザインが違うことからお年玉切手とは別物です。

お年玉切手交換表
ワンポイント:1/50の確立で当たるようになっています。結構当たりますね。

昭和25年(1950年)からお年玉付きのはがきが発行され、当たりの景品としてお年玉切手の交換も始まりました。

現在のお年玉切手はその年の干支にちなんだデザインになっていますが、発行された当初は干支とはあまり関係のないデザインも採用されていました。例えば昭和の時代には各地の伝統工芸品が描かれた切手が数多く発行されています。

お年玉切手こけし
昭和31年に発行されたお年玉切手。申年なのにこけし。

お年玉切手の買取相場は?

買取相場

お年玉切手の買取相場ですが、基本的には普通切手と同様に額面の6~8割程度での買取になることが多いです。

お年玉切手は当選はがきとの交換条件があるとはいえ、市場に出回っている枚数が多いために額面以上の価値がつくことはほとんどありません。ただし、初期に発行されたお年玉切手は発行枚数が少ないことから希少性が高く、高額で取引されるものがあります。

次項では額面以上で取引されるお年玉切手を紹介します。

額面以上で取引されるお年玉切手一覧

1950年から年賀はがきの景品として交換が始まったお年玉切手ですが、1950年~1960年代初期に発行されたものに関しては額面以上の価値で取引がされています。特に買取価値の高いお年玉切手をいくつか紹介します。

応挙の虎

応挙の虎

昭和25年(1950年)に最初に発行されたお年玉切手が応挙の虎です。

当初は景品として既存の切手の詰め合わせを渡す予定でしたが、枚数が足りなかったため新しくシートが発行されました。これがお年玉シートの始まりです。

昭和25年が寅年だったため、円山応拳の作品である屏風から抜粋された虎が描かれています。景品として400万枚ほど印刷されていましたが、実際に交換された枚数は少なく、市場に出回ったのは90万枚程度と言われています。またシートのデザインも特殊であり、切り取るための目打ち穴が付いているように見えますが実際に穴があけられているわけではなくプリントされたものです。

1シートあたり5枚で構成されているため、代替18万シートほどが発行されたことになりますね。発行枚数が少ないことから現在では希少性が高く、買取では美品のもので20,000円ほどの価格がつくこともあります。プレ値のついている見返り美人の発行枚数が150万枚ということを考えると、その希少性を感じることができるのではないでしょうか。

平均的な買取相場は5,000円~10,000円と言われており、切手収集の人気低迷から買取価格は下降しているようです。

少女と兎

少女と兎

昭和26年(1951年)に発行された2番目のお年玉シートが少女と兎です。

その年の干支である兎が採用されていますが干支であるからと意図して兎を起用したわけではなく偶然兎の図になったという説もあります。シートの額面は2円で、1シートあたり5枚で構成されています。お年玉シートとして引き換えられたのは300万枚程度だとされています。

気になる買取価格ですが、1シートあたり1,000円~1,200円程度だとされています。

翁の面

翁の面

翁の面は昭和27年(1952年)に発行された3番目のお年玉切手です。

額面は5円で1シート4枚で構成されています。この年から郵便料金の改定が行われお年玉シートの額面も上がりました。しかし、年賀状に限っては改定前の在庫の関係で2円で出すことができました。そのため、このお年玉シートが実際に使用されることはほとんどなく、使用済みの切手は非常に希少価値が高くなっています。

当時の干支は辰年でしたが、辰と関係のないお面の図柄が採用されている点が面白いですよね。こちらも当時の発行枚数が300万枚ほどで、現在は希少価値が高くなっています。使用済み切手ではかなり高額での買取が期待できます。美品であれば1シートあたり2,000~4,000円ほどで現在も取引がされているようですよ。

三番叟(さんばんそう)

三番そう切手

昭和28年(1953年)に発行されたお年玉切手が三番叟(さんばんそう)が描かれた切手です。

三番叟は歌舞伎の幕あけの祝儀に舞う舞のことで、帽子をかぶった御所人形が扇と鈴を持ち舞を披露している構図が描かれています。ユニークな構造ですよね。発行枚数は翁の面と同様に300万枚ほどで、希少価値も高いです。三番叟の買取相場は1シートあたり1,500~3,000円程度で、バラや保存状態によって価格は変動します

こちらも価値が下がりつつあるため、なるべく早いうちに買取をされることをオススメします。

三春駒

三春駒

昭和29年(1954年)に発行されたのが三春駒(みはるごま)が描かれたお年玉切手シートです。

三春駒とは、福島県郡山市の伝統工芸品である玩具です。平安時代の武官である坂上田村麻呂が、苦戦していた際に木馬に助けられたという伝説から生まれたとされています。お年玉切手シートに玩具が採用されたのは初めてのことで、「北陸の獅子」も候補に挙がっていましたが、三春駒の採用となりました。

発行枚数は約350万枚で、1シートあたり4枚で構成されています。切手買取では、1シート当たり1,000~1,500円ほどで買取されます。切手の状態によっても価格は変わりますので買取専門店に相談してみましょう。

だるま

だるま切手

だるま」は昭和30年(1955年)に発行されたお年玉シートです。切手に描かれているだるまは、石川県の郷土玩具で別名「加賀起き上がり」または「こぼし」と呼ばれております。

石川県の加賀の地域では、子供の誕生を祝うためや婚礼のお祝いとしてだるまを贈ることが習わしとなっています。「起き上がり」という縁起の良いことからお年玉シートの図柄として起用されたのでしょう。額面は5円で、1シート4枚の構成となっています。印刷方式が前年とは異なり2色刷りとなったので色鮮やかなだるまの図が印刷されています。

買取価格は1シート当たり1,000円程度で、お年玉切手シートで高値が付くものは昭和30年発行までとされているのでこの年くらいまでが高値での買取が期待されるお年玉切手シートとなっています。

こけし

お年玉切手こけし

昭和31年(1956年)に発行されたお年玉切手シートです。切手には東北の伝統工芸品である「こけし」と「えじこ」が1枚の切手に描かれています。

描かれているこけしは、こけしの工人である佐藤好秋の作品です。晩年まで数々の作品を作り出した著名なこけし職人です。えじことは、乳幼児を入れるためにわらなどでできた容器のことを指します。えじこに入った子供を木で模ったものが伝統工芸品となっているえじこです。切手に描かれているえじこは新山栄五郎による作品で、彼は父のもとで修業しこけしをはじめ様々な雑貨を手掛けた職人です。

気になる買取価格ですが、状態が良いもので700円程度だと考えてよいでしょう。切手の状態によって変動しますので一度査定に出してみることをおすすめします。

お年玉切手はどこで売るのがおすすめ?

切手を高く売るには、「どこで売るか」が一番大切になってきます。切手を売る方法によって買取価格に大きな差が生じるため、慎重に選びましょう。

お年玉切手を売る代表的な方法は以下の3つです。

  • ネットの買取専門店
  • オークション
  • 地域の金券ショップ

結論から言うと、お年玉切手を売る場所はネットの買取店が一番おすすめです。ネットの買取店を利用することのメリットですが、まず買取額が高いことが挙げられます。インターネットを駆使した効率的な買取・販売ノウハウがあるため、地域の買取店以上の価格がつくことがほとんどです。時には倍近い買取価格がつくこともありました。

オークションの出品に関してもあまりオススメはしません。お年玉切手の場合は初期の切手以外入札すらされないことが多く、プレ値がつく切手に関しても相場未満の価格で落札されることもちらほら見受けられます。良くも悪くも運任せなため、少しリスクがありますね。

そして、ネットの買取店でも特にオススメなのがバイセルです。切手の買取にも力を入れており、業界トップクラスの買取価格を誇るほか、無料の出張買取も実施しています。無料で査定だけお願いすることも出来るので、他の業者と比較してから決めたいという方も安心です。買取後のクーリングオフ制度もあり、トラブルが起きづらいのもオススメのポイントですね!

お年玉切手シートを一番高く売るならバイセルがおすすめ!

切手買取バイセル

お年玉切手シートを売るなら上場企業であり、買取専門店のバイセルがおすすめです。

バイセルは切手買取を行っている会社の中でも大手の部類に入る上場企業であり、他のお店で売るよりも高価買取に期待する事が出来ます。

バイセルの特徴
  • 出張買取、宅配買取に対応しているので自宅で査定可能
  • 販路が多く、高価買取が期待できる
  • 出張料、査定料、キャンセル料が無料

お年玉切手シートの買取相場:まとめ

お年玉切手の買取相場やオススメ業者についてまとめてみました。

一見レアに見えるお年玉切手も額面以上の価格になることは少なく、初期のもの以外は高額取引されることはないと考えたほうが良いですね。

1950年~1960年に発行された記念切手であれば額面以上での取引が期待できるので、なるべくシートでまとまった状態で買取に出せると良いと思います。切手需要の低下に伴い買取相場も下がりつつあるため、お年玉切手をお持ちの方はなるべく早く買取査定に出してはいかがでしょうか。