そのかわいらしいデザインと希少性から、中国切手の中でも屈指の人気を誇るパンダ切手をご存じですか?
この記事ではそもそも中国切手とは何か、なぜプレミア価値がつきやすいのか、パンダ切手の詳細や買取価格についての疑問を解決します。
パンダ切手を売ろうとお考えの方は、この記事で価格相場と高額買取の査定ポイントをおさえて1円でも高く売りましょう。
目次
そもそも中国切手とは
中国切手という切手をご存知ですか?その名の通り中国で作られた切手を指し、時代によって特徴が変わるのが興味深い切手です。
例えば、清国時代に作られた中国切手は地味なデザインが多く、龍などがモチーフになっています。
一方で中華民国時代に作られた中国切手はアメリカ製切手の流入により、比較的派手なデザインも見受けられます。
また、毛沢東などの英雄が描かれた政治的要素をモチーフにした切手も多く存在します。そのほかにも日清戦争時代に作られた切手や国共内戦時代の切手など時代によって異なるデザインが魅力の一つです。
特に1949年、中華人民共和国成立以降に発行された切手を「新中国切手」と呼びます。これにはそれぞれに発行番号がつけられているのが特徴です。しかし切手市場における中国切手といえば文明改革時代(1950-1990年)に発行された「文革切手」が中心になります。
日中戦争時代には「限○○省」と印字された切手も日本軍の占領地にて発行されました。
国共内戦時代には開放区ごとに切手が発行されていて、多様な種類の切手は収集家にとって魅力的なのではないでしょうか。
どうして中国切手は価値が高いのか
通常の切手の買取価格は1枚5円から20円程度であるのに対して、中国切手の中には有名な「赤猿」(1980年発行)など一枚で買取価格が10万円を超える切手もあります。
日本の切手は古いものほど残存数が少ない、美品状態を保つのが難しいという理由から、明治時代や大正時代の1955年以前に発行された切手が高く取引されます。
一方、中国切手の中で高額取引されるのは1950年以降に発行されたものになります。
なぜなら中国切手はもともと発行部数が少ないうえに、この文化大革命時代(1960-1980)には実用でない切手収集が禁止されており、切手廃棄が行われていたためです。
また、海外への輸出も禁止されていたので、現在残っている切手の多くは海外旅行者が中国国内で購入して自国へ持ち帰った品になります。
そのためこの時代の切手は大変希少性が高く、プレミアの値が付くのです。
現在ではコレクションや投機目的で日本から切手を逆輸入する中国富裕層も増え、人気が高いことも価格高騰の一因です。2008年に開催された北京五輪や2010年の上海万博をきっかけに金融バブルが発生し、経済が急成長したことも理由として挙げられます。
パンダ切手の人気の理由
中国切手の中でも赤猿と並んで屈指の知名度を誇るパンダ切手、正式名称「オオパンダ」は文化大革命時代に発行されました。オオパンダの発行部数は普通の切手と比べて少なく、希少性は高いといえるでしょう。そのため手に入れるのは非常に難しい品となっています。
また、1972年に上野動物園へカンカンとランランが贈られたことによるパンダブームがおこり、パンダ切手の人気に拍車をかけました。呉作人(ゴサクジン)によって白地に水墨で描かれたパンダはかわいらしく印象的で、そのデザイン性も高く評価されています。
パンダ切手の種類
オオパンダ切手には2種類あり、1963年(特59)に発行されたオオパンダ切手第1次と、1973年(革14)に発行されたオオパンダ切手第2次があります。
オオパンダ切手第1次
オオパンダ切手第1次は額面8分(2種類)と10分の3種類で1セットです。1963年8月5日に額面8分が各600万枚、額面10分が300万枚発行されました。10分のオオパンダの方が発行枚数が少ないため価値が高いかと思いきや、最も価値が高いとされているのは8分の笹を持っている図柄のオオパンダ切手になります。
編号は”特59”が割り当てられていますが、この”特”とは1951〜1966年の間に発行された、中国の特殊切手のことを指します。つまり中国の特の時代に発行された59番目の切手であるという事になります。
また、額面12分、15分の目打(切り離すために切手の周囲に開けられた穴)のないものも存在し、こちらは通常のオオパンダよりもかなり価値が高くなり1~2万円上乗せされます。
オオパンダ切手第2次
1973年1月15日に発行されたオオパンダ切手第2次は額面4分、8分(2種類)、10分、20分、43分の6種類で1セットとなっています。発行枚数は各1000万枚です。
また第2次はパンダブームの直後なので購入者も多く、第1次に比べると流通量が多いため価値は下がります。
ですが、美品状態であれば高額買取が見込めるでしょう。
パンダ切手の価格相場
実際にオオパンダはいくらで買い取ってもらえるのでしょうか。
下の価格相場を参考にしてみてください。
オオパンダ切手 第1次 | バラ | 1,000~9,000円 |
シート | 170,000~700,000円 | |
オオパンダ切手 第2次 | バラ | 2,000~6,200円 |
シート | 250,000~600,000円 |
※プレミア切手は、状態や市場での需要によって相場が大きく変動します。下記の金額と実際の買取価格は異なる場合があるのでご注意ください。
パンダ切手の査定ポイントは?
どのようなパンダ切手が高く売れるのかまとめてみました。
また、買取価格は買取業者によって異なるので、
- 1次と2次のセットになっている
オオパンダ第1次と第2次の両方をコンプリートしている状態だとより高く売れ、プレミア価値が付いてきます。
- カビ、シミ、黄ばみ、折れがなく、裏糊の機能がある美品である。
もちろん汚れがない品の買取価格は高くなります。また裏糊の機能(水分によって粘着性が出る性質)が保たれていることも重要な査定ポイントです。
- シート状になっている
切手が切り離されたバラの状態ではなく、一枚のシートになっているほうが価値があるとされます。折れや破れがあるとシートとしてみなされない場合もあるため、注意してください。
- できるだけ早く売る
中国切手は中国人富裕層が投機目的で購入することが多いので、切手の取引価格と中国経済との間には深い関係があります。近年中国経済の勢いは停滞気味で中国切手の買取価格のピークも過ぎました。切手の価値が暴落する前に売ることを検討されてみてはいかがでしょうか。
- 切手の価値を見極めてもらうこと
これが最も重要なポイントになります。一度切り離したり劣化してしまった切手の状態は変えられないものですが、切手本来の価値を正しく評価してもらうことで、少しでも高く買い取ってもらいましょう。金券ショップや中古買取店だと切手の価値を判断できず、希少価値の高い切手でも数十円で買い取られてしまう場合があるので注意してください。
また、買取価格は買取業者によって異なります。複数の業者に査定を依頼して、少しでも高い買取価格を提示してくれた業者に買い取ってもらってはいかがでしょうか。
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パンダ切手の買取相場と価格:まとめ
今回はパンダ切手の買取相場と価格について紹介していきましたがいかがでしたでしょうか?
パンダ切手を売る際にはぜひ参考にしてみてくださいね。